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五月祭ができるまで

新たな文化の祭典 始動

長年愛されてきた伊豆高原アートフェスティバルが25年目を区切りとして2017年開催をもって惜しまれながら終了しました。
このことを受けて新たに誕生したのが伊豆高原 五月祭です。
人々がアートを楽しむこの土地の文化を未来に繋ぎ、さらに新しく育てていこう。
そんな想いに駆られて私たちは動き始めました。

以下は、五月祭 立ち上げから第一回開催までのあらましです。

五月祭の仲間たち

アートフェスの際に事務局を担当していた二人を中心にして新たな実行委員会がかたちづくられていきました。メンバーは職種も様々ですべてボランティアによる参加です。
写真屋さん、陶芸屋さん、本屋さん、コーヒー屋さん、不動産屋さん、植木屋さん、さらには仏師さん、能面師さん、絵画修復師さん、デザイナーさん…と個性豊かな面々が。皆この町の住人です。

 

地域に根差して

地元の方の協力は何よりも心強いものです。
早い時期より参加の表明をしてくださった作家の方々には大変勇気をいただきました。
そして、近隣別荘地の各自治会、伊東市教育委員会、伊豆新聞社、伊豆急行株式会社、池田20世紀美術館…と、伊豆の力が少しずつ結集しながら五月祭のメイキング・ストーリーは続きます。

 

 

音楽と映画を

「やっぱり音楽と映画、欲しいよね」
五月祭は展示形態の展覧がメインとなりますが、運営サイドの特別企画として音楽コンサートと映画上映会も行うことに。

コンサート企画はスムーズに決まっていきました。参加を快諾してくれたのが「伊豆フィルハーモニー管弦楽団」有志の方々とアメリカン・ルーツミュージックの「やぎたこ」。伊豆高原らしさ、五月祭らしさ、という点からも理想の二組です。

一方、映画選びの方はかなり難航。上映作品は、五月祭にマッチするという事だけではなく「こう来たか!」感も欲しいところです。そこに費用、自主上映可否などの問題も加わり、かれこれ100作品近くを検討、50作品以上を視聴することに。そうして選んだのはオードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの「パリの恋人」。おしゃれで粋な映画です。粘った甲斐あって、ピタッとはまるピースが見つかりました。
※第三回目の特別企画は講演会です

 

パンフレットづくり

地図や会場データだけでなく、伊豆の暮らしが見えてくるようなものにしよう、という事がまずありました。そしてずっと取っておきたくなるようなもの。そこで第一回目は「ひと」にフォーカス。

人物取材は小雨降る中、一日で3ヵ所をまわるという強行軍となりました。取材から編集まで すべての作業を実行委員会スタッフが手掛けています。

記事面のタイトルは五月祭期間以外でもZINEやリトルプレスとして展開できるようなものにしよう、ということでアイデアを出し合いました。数十もの案の中から「新鮮さ」を念頭に選ばれたのは、一瞬?なS+M+L(エス・エム・エル)。Sea, Mountain, Life のS,M,Lです。服のサイズじゃありません。

 

 

少しずつカタチが見えてきて

募集も無事終了し、ふたを開けてみれば 参加件数は予想を上回る数に。
五月祭は動員数や参加件数のみを評価基準としませんが、この事には大きく勇気づけられました。

ちょうどその頃、 地図作成、データ入力、紙面編集など 根気のいる作業が続いていました。これらの難関もスタッフの活躍によって着実に前進。こうしてパンフレットが少しずつカタチになってくると 自然と私たちのテンションも上がってきます。

 

さらなる企画も

準備の見通しが立ってきたところで、密かに温めていたアイデアにもGOサイン。

「自由に表現する生(き)の芸術」を伊豆高原から発信しよう!
アール・ブリュット本来の意味「加工されていない生(き)の芸術、自身の内側から湧き上がる衝動のままに表現した芸術」、このコンセプトに共感して立ち上げた企画ですが、私達はあえてカテゴライズはしませんでした。強いて言うなれば、描きたいように描く自由な作家たちの小さな展覧会。
急な呼びかけにもかかわらず快くご協力いただきました作家の皆様、本当にありがとうございました。

また初回は外部連動企画として地元のライブハウスや飲食店さんにもご協力いただき、五月祭を盛り上げていただきました。

 

 

そして準備完了!

あとはパンフレットの校正、入稿とすんなりいくかと思いきや….予想外のドラマもあったりで最後までハラハラ、ドキドキな五月祭の船出でした。会場看板のデザインもタイムリミットぎりぎりまで粘って推敲。伊豆高原の雰囲気との調和に配慮したデザインになっています。これから皆さんに周知され愛されていくことを願っています。


みんなの想いがいっぱい詰まったパンフレットと看板です。

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お陰様でこうして無事、開幕を迎えることが出来ました。
これからも、回を重ねるごとに進化していけますようスタッフ一同 頑張ってまいります。
そして何より主役は参加者の皆さんと観に来てくれるお客さん達です。みんなで一緒に新しい文化とアートの祭典を盛り上げていきましょう!

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*以上、五月祭の誕生ストーリーをお読みいただきましたが、これらの話題は全体の活動のほんの一部です。ボランティアスタッフや支援者の皆さんに改めて感謝申し上げます。

イベント会場マップ